住宅ローンが
      払えない任意売却ストーリー
住宅ローンが払えない…任意売却か競売か

いつ来るかわからない督促に、不安で夜も眠れない日々。
「もう、自宅を手放さなければならない。」・・・・・・・・・・

銀行・ローン会社から迫られる選択肢は、『任意売却』か『競売』。
確実にあなたにとって良い条件で取引される自宅の『任意売却』を、絶対に信頼を裏切らない
不動産会社に依頼したい。ならば・・・・・・・

新しいスタートと今後の家族の一生を左右する問題だからこそ、知識と経験と人情、
最高の条件であなたを助けてくれる任意売却の専門家がいます。

「依頼を受けた以上、我々にはあなたからの期待と重い責任、自分自身の仕事への
プライドがあります。裏切ることは死んでもできません。」

彼らなら、あなたの苦しみを全身で力強く受け止め、あなたの新しい人生のために
全力であなたの期待に応えてくれるはずです。

助けて!!

ドンドンドン!!!
「いるんでしょ!?開けろって!!」
「フザケんなよ!!わざわざ来てんだよ!開けろ、コラァ!」

けたたましくノックされるドアに、大の大人の親子三人が身をひそめる。大きな音に、飼い猫たちも恐怖からか素早く走り回る。

「お母さん!怖い・・・・もう嫌だ・・・・・」
「こんなこと、いつまで続くんだろう・・・・?つらいよ・・・・」
「もう疲れたね・・・・。私ら、そんなに悪いことしたのかね・・・・。」

怯え震える毎日は、まさしく生きた心地がしない。
毎日やって来る取立て人や大量の督促状は、債務者の精神までおかしくしてしまうものだ。

苦しい。ただ苦しい。逃げ切れる保証もないため、逃げることも怖い。
先の見えない恐怖はジリジリと債権者を追い込んでいくものだ。
ここで普通の人々が考える選択肢は二つある。逃げ隠れし続けるか。それとも弁護士の所に飛び込むかである。

奥村弓子(仮名)・58歳。5年前に一家の主である夫が病気で亡くなった。
夫が掛けていた保険金は1000万円のみ。建ててから15年しか経っていない家のローンも残っている。

弓子自身、体が弱く働いた経験もない上、蓄えもほとんどなかったために保険金は3年で食いつぶした。
今は自分とバツイチ三十代の長女と2歳の娘、そして同じく三十代の次女がこの家に住む。
息子がいたが、6年前に家を出たまま行方知れず。そこからは派遣社員の長女の収入だけを頼りに細々と暮らしているが、内実は極貧だ。
ヤミ金に手を出すまで堕ちるのはあっという間だった。

郵便受けには督促状の山。封も切っていないために、借金も実際にはいくらあるのかわからない。
「出てきて話しろよ!!オイ!いるんだろ!?」
昼間の声が一日中頭から離れない。
眠れない。三人ともだ。今は金貸し業者も巧妙である。夜八時から朝八時までは訪問を禁じられているが、それ以外の時間は容赦なく
取立てにやってくるからおちおち外出もできない。

払いたくても払えるお金がない。元々生真面目な性格の弓子にはこたえる。だから辛いのだ。

一筋の光。

「もうなんともならないわ。弁護士のところに行きなさい!」

ある日の夜遅く、何年も疎遠になっていた姉の元にお金の無心に出かけたとき、そう言われた。
以前借りた金もまだ返せていない。高齢の母の面倒を看てくれている姉の生活もカツカツだ。

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姉の知人に紹介された弁護士事務所で現状を話す。

本人【母】 58歳  無職
長男 40歳  4年前から行方知れず
長女 36歳  派遣社員 事務員  給料月額手取り19万円。2歳の娘あり。
次女 33歳  持病があり、働き口が見つからず無職。
財産  某大手住宅メーカーで15年前に建てた持家のみ。
借金 家のローンが残金約900万。その他消費者金融やヤミ金含めおそらく400万円ほど

 

弁護士は言った。
「このままいけばご自宅は間違いなく競売でしょう。しかし競売になれば安値で買い叩かれますし、引っ越しの費用すら出ません。間に合うかどうかわかりませんが、不動産の任意売却に持っていきますか。あなたにとっては、最善の結果になれるかもしれません。」

「・・・任意売却ってなんでしょうか・・・・?」
弁護士は彼女に任意売却とは何か、メリットを手身近に伝えた。

「私共の提携先に、この任意売却のプロがいます。信頼できるうえになかなかの男ですから、相談してみてください。」

駆け込み寺。

『任意売却』とは何か?

借金を返せなくなった人がマイホームを手放すとき、競売にかけずに債務者と債権者、買い手の間で売却を成立させることを言う。
競売になれば安く買い叩かれる上に無条件無一文で出て行かなくてはならないために、任意売却が可能なら当然そちらを勧められる。
メリットはこんなところだ。

    任意売却のメリット~セントラル不動産の場合
  • 競売より相場に近い金額で売却できるため、残る債務をより少なくすることができる。
  • 残った債務の返済方法を柔軟に対応して頂ける、交渉の余地がある。
  • 通常の販売方法と全く変わらないので、ローン破綻したこと・債務があることなどを
    周りに知られずに済む
  • 売却に関する費用(仲介手数料・司法書士費用・滞納管理費等)については債権者へ
    交渉してもらえるので依頼者の負担する金額を大きく抑えることができる。
    *ただし滞納金額が高額である場合や税金滞納がある場合は取り扱い方法が異なる。
  • 退去するための引っ越し費用を一部債権者より便宜を図ってもらえる可能性がある。
  • 明け渡し・引っ越しの期日など、ある程度便宜を図ってもらえる。

競売を選ぶ人は、基本的にはめんどくさがりの人が多い。自分では何もしたくない人だ。
弁護士に頼む費用がないとか、アドバイスをくれる人に出会えないというケースもこれに含まれる。
「もう、どうでもいいや」と思ってあきらめてしまっている人は投槍に競売を選んでしまう傾向があるのだという。

「いらっしゃい。先生からお話はうかがっています。どうぞお入りください!」

弁護士から紹介を受けて向かった不動産会社。

そこでは物腰の柔らかそうな、それでいて芯が通ってはっきりと主張できそうな男が応対した。
依頼を弁護士事務所から受け、不動産の任意売却を行う会社『セントラル不動産』社長の名桐登だ。

「もう、私も娘たちも、これ以上は無理というところまで追いつめられています。どうか助けてください!」
「わかりました。お話をこれからじっくり聞きますから安心してください。」
今まで、この任意売却を得意とし、500件以上の案件をこなしてきた。
いつからか、借金問題に悩む人々の駆け込み寺のようになった感もある。
債権者ともタフな交渉をしながら買い手を探し、少しでも良い条件で
売却できるように動くのが名桐の仕事である。

名桐 登(なきり のぼる)プロフィール

名桐 登(なきり のぼる)プロフィール1967年愛知県生まれ。高校三年間、ハンドボールに没頭。高校ではクラス委員を毎年務める。
大学卒業後、衣食住のどれかの仕事をしようと考え、不動産業界に飛び込む。
大手不動産会社にいる間、右から左に物件を流すような仕事に意義を見出せなかった。
『あなたで良かった、あなたとなら一生の付き合いをしたい』そう言われる不動産屋になりたかったことと、子供の頃の『借金は人の人生を滅茶苦茶にしてしまう』という 経験から、借金問題で苦しむ人を救うこととを目的に、株式会社セントラル不動産設立。 代表取締役社長に。
数多くの法律事務所と提携し、不動産の任意売却分野で活躍。お客様からの感謝の声も 多数頂くことが自慢。趣味は異業種交流会で自分同様にパワフルな人間と出会うこととゴルフ、 そしてダイビング。初めて潜ったセブ島の海の美しさが忘れられない。将来の夢は、 「任意売却取扱高とお客様に感謝される数で共に日本一になりたい。そして借金で苦しむ人を 自分の知識と経験を駆使してなくしたい」。
資格:宅地建物取引士

債権者の側にしてみれば、借金を棒引きしろと言われるのと同じなため、抵抗されることも多い。
交渉に次ぐ交渉。聞いているだけで大変さがわかる。

名桐はなぜこんなハードな仕事を選んだのか。それは幼少の頃の体験にある。
依頼者と話しながらも、名桐はいつも子供の頃のこの苦い経験を思い出してしまうのだ。

子供時代の悪夢。

「もういい加減にしろ!おまえの借金のせいでみんなメチャクチャだ!」
「なによ!仕方ないじゃない!!こっちばっかり責めないでよ!」

真っ先に浮かぶ子供の頃の思い出はいつも父親の怒鳴り声だ。その相手は叔母だった。

小学生の頃、事業に失敗した叔母の夫が自殺未遂。結局、叔母の家庭は一家離散になり、 名桐の家族と祖父母が暮らしていた実家に、叔母が娘三人を連れて出戻って来た。
父と、その妹にあたる叔母との間で毎日ケンカや口論が絶えなかった。
「登、借金はな、こんなに周りを不幸にするんだぞ。よく覚えとけよ。」父母から何度もそう聞かされたものだ。 「もう我慢ならん!こっちが出ていく!おまえ、一生恨むからな!!」
限界を超えた父の一言で結局、逆に名桐の家族が実家を出るハメになる。

「平穏だった家庭は、このことで脆くも一気に崩れたんですよね。」
そう名桐は言う。

負の連鎖 ―― 。結果、家の中がグチャグチャになり、名桐は子供ながら借金と言うのは全てを狂わせ、
何もかもめちゃくちゃにするんだという現実を自覚した。

「それが経験則としてわかっているから、できれば負の連鎖を我々の力で、食い止めてあげたいんですよね。
今ならその方法がわかるから。」 

食い止めること=借金の清算。手持ちの不動産があれば、それを高い条件で売り、心機一転やり直すための
資金も作ることができる。競売と違い、『任意売却』という方法なら、その人に有利な条件で進められるのだ。

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「事情はわかりました。弁護士の先生に依頼したことで今後、取立ては止みます。次は私共があなたの愛着ある家を大事に売らせていただきます。まずはお宅を拝見させてください。」
「はい。よろしくお願いします。」

債務者にも様々な事情があり、家族がいて、生活がある。
ここをどれだけ汲めるか。それが天才任売士と呼ばれる名桐の腕の見せ所でもある。

聞いていない出来事。

愛知県の半島に位置するエリア。住宅街の一角にその家はあった。
築15年だという某大手住宅 メーカーが建てた家。外観を見れば所々汚れは目につくがそれなりに大きく、いい家だ。
依頼を受けた不動産会社の二人・名桐と社員である海野がピンポンを鳴らす。
「どうぞ!」の声に、「ごめんください!こんにちは!」とドアを開ける。

「うわああっ!!」  「おおおっ!!」

真っ先に面食らった。二人の前に、いきなり4、5匹の犬猫が飛び出してきたのだ。
逃げないようにすぐドアを閉めた。
「あらあら・・・・すいません。犬と猫を6匹とウサギを一羽飼ってるんです。次女が拾ってくるものですから・・・・。」
「はあ・・・そうですか・・・・」。前途多難な予感がする始まりだった。

女系+ネコ+??

「もちろん家を売るのには同意したんですけど、犬と猫それにウサギも一緒に住めるところを探してもらわないと困るんです。」次女は不安そうにそう言った。

やっぱり・・・・嫌な予感は的中した。

「犬と猫・・ウサギ・・・全部ですか・・・・・?」 海野が恐る恐る尋ねる。
「あたりまえでしょ!?家族なのよ!」 次女がつっかかるように答える。
動物絡みの案件はどうしても供給が少なくなることへの懸念がある。しかもこの数だ。

“なんとかなるか・・・・”

「わかりました。ご希望に沿える物件を探しますので任せて下さい!」
困難なほど燃えるタイプだと自認する海野はすぐに行動にかかった。借金のざっとした内訳はこうだ

  • 不動産ローンが900万円。
  • 健康保険の未払いが3人分で100万円。
  • 消費者金融、ヤミ金への借金が150万円。
  • 親戚への借金が150万円。

クリーンにするために1300万のカネが必要になる。本来なら、自己破産を勧められてもおかしくはない。

これを、再生させようというのだ。100万程度の金も当面の生活費としては必要だろう。

「相場から見ると、家の売却だけで再生費用に充てることはかなり難しいでしょうね・・・・・」
「・・・・愛着ある家なので、たたき売りみたいなことだけは止めて欲しいんです。お願いします。」
依頼者である母親が懇願する。
“今まで何とかならなかったものはなかった。できるはずだ、頑張ろう!” 海野は気持ちを切り替えて伝えた。

「わかりました。任せてください。しかし売った後の生活のこともあります。その立て直しができるように考えなければ、整理しても何もなりません。とにかく、まずはそれを考えましょう!」 

海野 晃(うんの あきら)プロフィール

海野 晃(うんの あきら)プロフィール法律事務所の事務局出身という変わり種。
前職では債務問題を抱える相談者を500人以上担当。
不動産業界転身後は、弁護士から紹介される任意売却案件を数多く担当し、近時は、相続や離婚相談に伴う案件を多くこなしている。
その実績から、弁護士はもとより、司法書士や離婚相談所のオーナーからも依頼を受けている。企業の清算手続に伴う不動産売却にも強い。
住宅ローンで苦しんでいる人は、他の債務問題でも四苦八苦している人が多い為、依頼者を法的な側面と不動産の両面からサポートでき、住宅ローン以外の借金の相談に乗れるのが強み。トラブルを抱えた物件もしっかりと解決してきた実績は社長の名桐も心強く、大きく認めるところだ。
資格:宅地建物取引士
趣味:洗車とコーティング、ダイビング、ゴルフ、アマチュア無線

このときはそれほど長い付き合いになるとは考えてなかったのだが・・・・・

「簡単に家を手放すな!」

『自分の家を売るように売れ』。任意売却について、名桐が社員に常々言う言葉だ。

人がそれぞれの事情で、以前の生活を維持できなくなる現象は珍しくない。
ただし、自宅の売却というのはその人と家族にとって、一生に一度あるかないかの大変な
出来事だ。
セントラル不動産にやってきた心配顔のクライアントに名桐が言うことがある。 それが『簡単に家を手放すな』ということ。他に手はないのか、そこは徹底的に話し合う。
ここには法律事務所出身で法的な借金整理の場に10年いた海野という猛者もいる。
それでも、どうしようもなく追い込まれ、やむを得ぬ場合、名桐はこう伝える。

「次の生活のことまで一緒に考えましょう。優先順位で言えば次の生活を立て直すプランが先です。
そしてそのために家を売るということです。いきあたりばったりの対応はさせません。
まして子供さんがいる家庭なら真っ先にそのことを考えないといけませんよ。」
自らも子供を持つ親として、そして自らの子供の頃の体験からも、やはり子供を第一に守らなければと思うのだ。
でも、馬鹿正直にこんなこと言う不動産屋もいないでしょうけどね。」
そう言って名桐は微笑んだ。

どんな人がやってくるのか。

セントラル不動産に不動産売却の相談にやってくる人々はおおよそ、下記のいずれかに該当する人が多い。

  • 失業や転職・ボーナスカットで収入が減ってしまった
  • 住宅ローンが増えて支払いが困難になった
  • 住宅ローンの延滞・滞納がある
  • 督促・催促の電話に困っている
  • マイホームに差し押さえをつけられてしまった
  • 不動産を買い取ってもらい、借金の清算をしたい
  • 人にバレたくない。バレずに処理したい
  • ローン・借金を清算してやり直したい
  • ローンの延滞・滞納がある

名桐は言う。
「皆さんが様々な事情を抱えています。せっかくご縁あってうちを選んで頂いた方です。 小さな会社だからこそ、我々はどうしても皆さんの気持ちや要望に応えたいんです。」

無茶な要望。

一方で、海野の動きは進まなかった。それが相手が次々出してくる条件だ。

●できる限り高く売りたい。相場に合わせるのは嫌だ。
●リミットは2カ月以内。
●引っ越し先として予算月額5万円以内で部屋を探して欲しい。
●家族4人、犬猫ウサギ計7匹が住める部屋じゃなきゃ駄目。
●長女の職場から30分以内で通える場所にして欲しい。

ここまでの悪条件がつくことも珍しい。しかし、満たされなければ成立しない。
つまり、成約にならない。おそらく、この条件で受ける不動産屋は普通なら皆無だろう。
この家族の場合、月々の借金返済がゼロになれば、ギリギリで食べてはいけるようになることがわかった。
しかし何かイレギュラーなことが起これば、そこは途端に綻び始める。
海野は母親または次女が職探しをすることも同時に提案した。

法律事務所出身の海野は、知識と知恵が豊富ゆえに論理的に相手の方が納得するように
話していくスタイルが持ち味だ。

結局、物件は先方の希望額である1600万で売りに出した。
海野は休日も、この案件のことが気になって仕方がない。
家でじっとしているのも落ち着かないので結局、私服のまま物件探しに出掛ける。

そんな中でも四人とペットが住める物件もいくつかは出て来るものだ。
翌日、早速提案に行く。
しかしなぜか「うーん・・・・」「もう少し・・・・」と反応が鈍い。
これが何度も何度も続くのだ。
例え売れたとしても、引っ越し先が決まらなければ元も子もない。
海野も責任感の中で焦りを感じていた。

「社長、どうしましょう・・・・・もうこのままじゃ・・・・・・」
「年末に紅白も見れないんじゃかわいそうだ。縁だと思って、海野。何とかしてやれ。」
そんな社長・名桐の言葉に海野も、その通りだな・・・・と思う。
海野も普段はお客さんと温度差を徐々に合わせていくことを信条としているが、今回は”伝わらない”やりにくさを感じていた。

なぜ、『任意売却』なのか?

任意売却か、それとも競売か?
自分だったら、どちらを選ぶのか。
ケースバイケースだが、「自分なら間違いなく、より条件の良い任意売却を選ぶ。」
と名桐は言う。なぜか?

「行きつくところは換金率、つまり借金を減らすという自分の目的に対する条件の良さなんです。
どこまで行ってもそうです。」

業者から言われるままの価格や条件で手放せば、結果としてあなたが損をしたり、泣きを見るケースもある。
そうなると業者の思うツボだ。それだけは避けたい。
「その後の一生を左右する問題だから、真剣に取り組んでくれる不動産業者を見つけて欲しいです。
ウチのような、ね。(笑)」

買い手が付いた!

「あの物件をどうしても買いたいっていう方が現れました!」
セントラル不動産のもう一人の任売士・間瀬からの電話だった。

「ホントですか!?」

売出しから二か月後。やっぱり無理なのかとあきらめかけていた矢先のことだった。
「そうなんです。幼い頃に育ったこの地区に並々ならぬ思い入れがあるそうなんです。
値段もこのままでOK。ただし条件がひとつあるそうなんです。」
「条件・・・?」
「はい。『2か月以内にリフォームを終えてこの家に転居できること』だそうです。」

・・・・・・困った。

本当の理由

依頼者宅の取立ての追い込みはなくなった。
あれほど苦しんでいた毎日が、嘘のように静かになったのは確かだ。弁護士に依頼すると言うことは、そういうことだ。
だからこそ海野は解せなかった。解放されたのなら、早いところ引っ越しして次の人生を進むほうがいいはずだ。
なのになぜそうしないのか?何かある・・・・・

「ちょっといいですか・・・・・・?」
海野は溜めを作った上で、切りだした。
「・・・・本当のところ、理由は何なんです?」
「え?」
「どんな物件を出してもノーと言うのは他に訳があるはずです。
イエスという気がそもそもないとしか感じられません。
本当の理由は何なんですか?」
海野が詰め寄った。依頼者である母親の顔が曇る。

「・・・・・・・・・どうしても、・・・・・・引っ越したくない理由があるんです・・・・・・。」
ついに、本音が飛び出した。

まずい・・・・・

「家を出た長男と連絡を取る手段がないんです。でもいつか帰ってくると信じてるんです。
引っ越しても、お互い携帯を持ってないので何も知らせる術がない。帰ってきたときに家がないではかわいそうで・・・・・・」

やっぱりそんな理由が・・・・・しかしこれではっきりした。海野は気持ちを切り替えて言った。
「わかりました。買い手の方にも万一、訪ねてこられる方があれば私共の電話番号を伝えてもらうようにします。
安心してください。今はとにかく、先のことを考えて。さあ、前へ進みましょう。」

買い手も見つかり、引き渡しの期日指定があるために、引っ越し先を早く見つけなければならない。
お互いで真剣に検討を始めたが、やはりネックはペットだ。7匹となると賃貸物件はなかなかOKが出ない。
本来、ここまでになると業務の範疇を超えるのだが・・・・・・

「海野さん、こうしたらどうですか?」
間瀬が海野に提案した作戦。
「そうか!でもこれってすでに引き合いが・・・・それに社長のOKは?」
「社長にもOKもらいました。これ、そのお客さんに僕が話してきましょうか?段取りもあるし・・・・」
「そうだね・・・・頼みます。間瀬さん。」

リミットが来た。仕方がない。海野は間瀬が用意してあった作戦に出た。

間瀬真也の場合

間瀬の場合、海野とは明らかにタイプが違う。
優しく、人当たりや話口調のソフトさから誠実さと安心感を感じさせるタイプかもしれない。

間瀬 真也(ませ まさや)プロフィール

間瀬 真也(ませ まさや)プロフィール愛知県生。小学校時代はサッカー、中・高・大学とバレーボールに打込むスポーツマン。
名城大学理工学部を卒業後、建築会社で現場監督として施工管理や耐震診断を行う。
叔父の紹介で名桐と出会い、(株)セントラル不動産へ。
内面から溢れる優しい表情(素敵な笑顔)と人当たりの良さからか、お客様には身内や幼馴染のように接して頂けるようになることが多く、リピート客、お客様の紹介が多いのも納得。 債務整理に伴う任意売却、相続による売却、また一般の不動産売買仲介の案件を数多く経験しており、経験・知識に長けておりますので、初めて不動産売買をするお客さまも安心して相談できる。
また、社内では賃貸物件の管理責任者として管理物件(月極駐車場、借地、借家、マンション、貸事務所、貸倉庫等)の企画・運営・管理・トラブル処理等を行い、土地所有者様から資産運用に関する相談も多く受けている。
趣味:マラソン・ダイビング・歴史散策・旅行

前職は建設施工会社の現場監督。大学を出ても、正直将来の仕事について全くイメージが湧かなかった。
働き始めてからも自分に合っているのか、本当にやりたかった仕事かを常に悩みながら仕事をしていた気がする。
そんな時、不動産の仕事をしている友人がイキイキと自分の仕事について語る姿を見て「これだ!」と感じた間瀬は不動産会社への転職を模索。たまたま叔父の紹介でセントラル不動産に飛び込む。
『習うより慣れろ』の現場主義を貫く社長・名桐の下で、入って早々にいきなり担当させられる案件の数々。

「普通の不動産会社の営業マンの3倍の案件はこなさせられたと思います。人使いの荒さが(笑)、出遅れ感をカバーしてくれたおかげで自信をつけるのも早かったですね。」

そんな間瀬も入社8年目。今では会社の将来を担うバリバリの任売士である。

任意売却の流れはこうだ。

直接電話を頂いた場合、任意売却の流れはこのようになる。
法律事務所からの紹介案件が多いが、逆にこちらから弁護士を紹介することもよくあることだ。

任意売却の流れ

作戦。

海野は家族をある場所へ連れて行った。
「まず、部屋が決まるまでの間、ここに引っ越して頂きます。娘さんの勤務地へも約45分です。これなら文句ないと思います。」
連れて行ったのはまだ比較的新しく、綺麗で魅力的な一軒家。
「この家は・・・・?どうしたんですか?」 母親が恐る恐る尋ねる。

「うちの物件です。ご心配いりません。引っ越し先が決まるまでの短期間、ここに住んでください。
お金も頂きません。物件探しは私も真剣にやります。ですから双方で協力し合って進めましょう。」

「ありがとうございます・・・・・本当に感謝します。宜しくお願いします・・・・・」
海野の提案に、母親は深々と頭を下げた。

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間瀬が考案したこの作戦。それは間瀬が担当し、販売目的で会社が購入した、すでにリフォーム済みの家に
ひとまず引越しさせることだった。実はすでに引き合いが来ていた物件だった。
間瀬が社長の名桐に相談を持ち掛けた時、名桐は言ってくれた。

「目の前の困っている人のほうが優先だな・・・・。このままじゃ路上生活者になってしまう。
犬猫の一匹まで欠けることなく家族全員引っ越せるようにしてあげよう。」

居心地が良すぎて居座ってしまうリスクや猫にメチャメチャにされるリスクもあるかもしれない。
だからそこはしっかりと依頼主と話し合い、契約書を結んだ。●か月以内なら、決まるまでは家賃も取らない。
前向きな解決策だった。

自己破産すれば・・・・・

“任意売却?そんなの自己破産すればそれで終わりじゃないか?”

そんな意見もあるがそれは完全には正しくない。
なぜなら知らない人も多いが、自己破産をするにも結構な費用がかかるからだ。
それに不動産を持っている場合には裁判所に50万円程度の予納金を納めなければならない。
破産のための費用は弁護士報酬も含め、予納金とは別にかかることになる。

そもそも日々の生活費にも事欠く状態でこの費用捻出は難しい。任意売却を行えば、破産するにしても
同時廃止といってすぐに破産が認められ、免責不許可事由がなければ免責が下りるまでの期間も短くなる。
メリットは大きいのだ。

ミッション完遂。

「おーい!」 「どこいった~!?」 「出ておいで~!」
引っ越しの時、飼い猫のうち一匹が驚いて逃げてしまった。家族と一緒に海野も探し回る。
犬猫一匹欠かすことなく引っ越しさせようと会社で決めた以上、それは守らなければならない。

「海野さん、これ。」 
仕事を終わらせた間瀬もたくさんの懐中電灯を持参して夕方から加わってくれた。
夜9時。家の裏口に戻ってきた猫を見つけた。やれやれ、である。

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年内に引っ越しも完了。綺麗な温かい家で正月も迎えてもらうことができた。
売却代金から借金の清算も終わり、手元には引っ越し費用も、当座の生活費も残った。

「いい物件、見つかりましたよ。これなら大丈夫でしょう!」
海野が見つけた物件はほぼ、先方の条件通りだった。しかもアパートでなく、マンション。
「ありがとうございました。ここで宜しくお願いします。」
ようやく、決まった。
引っ越しから3か月後の春先のことだった。

再度の引っ越しも終了した。「ありがとうございます。一時は自殺まで考えていたのに、おかげさまで助かりました。これから
もう一度、これからのことを三人で考え直していきます。本当にお世話になりました。」

「よかったです。私どももほっとしています。これからも家族で力を合わせて頑張ってくださいね。」
海野はほっとしながらそう伝えた。

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「奇跡ですねぇ・・・・。海野さん。」

退去後に物件を見に行った間瀬が海野に言った。
猫のひっかき傷もどこにもなく、リフォームの手直しも必要ないほど綺麗に使われていたからだ。
家族で肌寄せ合い、暮らしてくれたのだろう。
実際には二部屋しか使った形跡がなかった。
有り難かった。

「最後の最後で、気持ちよく終われてよかったなあ。」 海野がつぶやく。
「ホント、そうですね。」 間瀬も微笑む。

任意売却の案件と言うのはすべてがレアケースだと海野は言う。
一つとして同じ案件はない。人助けにも直結する。
だからやりがいがある素晴らしい仕事だと、間瀬も海野も胸を張って言えるのだ。

セントラル不動産に頼むメリット。

『任意売却』というのは以前、住宅金融公庫の研修をしっかりと受けた上で与えられる登録制度*だった。(*現在は無い。)
住宅金融公庫という『債権者側の部隊』としてのレクチャーも受けている。
つまり、債務者と債権者の双方を含めた業務の全体像もわかる。債権者の手の内もわかる。

不動産会社というと、クセがあり、怪しい仕事のようにとられることも少なくない。

「この仕事を始めてからは親からも心配されたくらいです。そんな業界イメージを変えたいから、
私は数多くの弁護士事務所と提携し、実績を重ねることで信用を積み重ねていきました。」

社長・名桐は言う。 

名桐のセントラル不動産では今まで、クライアント自身が他に話せない不安な相談を数多く受けてきた。
連帯保証人で老後の蓄えや老後の安住の地を奪われていく人も多く見てきた。
年齢的にも再生のチャンスは少ない。少しでも何か助けてあげられないのか。
そう思ったのがこの仕事に携わるきっかけだった。

「たまにカウンセラーのようになったりすることもあります。でもね、それでいいんです。一生の買い物と思って
購入されたご自宅のことですよ。それを失う気持ちは痛いほどわかる。我々が聞かずして誰が聞くんですか。
この仕事を始める時、自分だったら同じ立場の時にどうして欲しいか、それを丸二日考えました。
それが今のスタイルの原点なんです。」

クリスマスの夜。

「やっぱりさ・・・・・・心のある不動産屋になりたいじゃない?」
まったくだ、と海野も間瀬も頷く。
今は男性三名の男臭い会社。だがそれだけに、スマートかつ人情味のある仕事を心掛けているつもりだ。
不景気もあり、最近は本当に依頼が増えた。しかしつくづく思う。
依頼者の強烈な個性に泣かされることもあるが、誠実さを持った上での「押し」はやはり必要になる。
よくやっているなあと名桐自身思う。

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クリスマスの夜。男三人でデリバリーのピザとチキン、そしてビールを囲む。

「雪みたいですねぇ。」
間瀬がつぶやく。
「ほんとだな。ロマンチックとは無縁だけどな。」 名桐が苦笑いする。
「男三人のホワイトクリスマスですか(笑)。」 言いながら、海野も頬が緩む。

毎年、これに近いパターンだ。仕方ない。今日も仕事はもう少しかかりそうだ。

言いたい奴には言わせとけ。

馬鹿正直と言われることもある。しかし、名桐は一向に意に介さない。
「そこを忘れたら、この仕事で食べていく意義を見出せなくなる。ただの金儲けになるなら、仕事なんて他に何でもいいわけだから。
仕事と言うのはどこまでいっても『人』対『人』。頂く報酬は誠実な対応をしてこその対価にならなければ駄目だと思っています。」

自分からは絶対に相手を裏切らない。それが名桐の、そして会社のルール。

「あなたを救えないなら、我々はこの仕事をやっちゃいけない。そう腹をくくって対応させて頂きます。
だからどうか安心して来て欲しい。こんな不動産屋もいるんだということを我々はもっと世間にアピールしていきたいんです。」

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いいことばかりが続かないように、悪い時ばかりがずっと続くことはない。
何年かたって、あなたが生活を立て直し、あなたに本当の笑顔が戻ってきたとき、再びあなたに会って笑顔で握手したいと名桐は言う。

「あの頃は大変だったよね。でもね、今が幸せだからいいじゃない。これからも家族仲良くね。」
あなたが今どんなにつらくても、1年後か2年後にはあなたとこんな会話をしたい。

それが、名桐の望みだ。

名古屋市(株)セントラル不動産名桐登

どうか生涯付き合える不動産屋を選んでください。
――名桐 登

不動産は人生の決断の場面に必ず出て来るものです。離婚、リストラや借金による家庭崩壊。
一家離散で泣く泣く家を手放す場面もあります。家族の思いが詰まった家だからこそ、私共がどこまでも誠実に対応させてもらわなければ、あなた様にも不満が残るはずです。
ですから、私共は『自分の家を売るように売れ』をモットーに仕事を進めさせて頂いています。

まずは一緒に、次の生活を立て直すプランを先に作りましょう。そしてそのために家を売るということです。いきあたりばったりの対応はさせません。子供さんのことも真っ先に考えます。

我々はこの仕事で生涯、食っていくと決めていますから、責任感ゆえの社員全員の顔出しもしっかりと行います。
お客様に少しでも安心感を感じて頂きたいからです。

私共は法律事務所様からのご紹介の案件が多いのですが、先に私共の元に来られた方には私共から無料で弁護士の先生のご紹介もいたします。
私共が提携している先生は人情派の先生が多いですから、きっとあなた様のお力になって頂けると思います。
どうかご安心して、私共セントラル不動産をお訪ね下さい。

名古屋市(株)セントラル不動産名桐登
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